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2014年5月 6日 (火)

知られざる名曲はたしかに存在する:2013年3月16日(土)『大阪交響楽団 第16回東京公演【忘れられた作曲家たち】 ~魅力再発見・ピアノ協奏曲(2)』を聴く

*1年以上前に書いたまま公開していなかったコンサートの感想がありましたので、掲載します。

スヴェンセン、ヴェッツの交響曲第2番

 3月16日(土)、錦糸町のすみだトリフォニーホールで、大阪交響楽団の東京公演を聴く。地方都市オーケストラ・シリーズという、東京以外を本拠地とするオーケストラを招く例年の企画。
 大阪交響楽団は、音楽監督の児玉宏氏とともに、日本ではあまり演奏されない作曲家、作品も取り上げている。今回のプログラムは下記のとおり。

地方都市オーケストラ・シリーズ2013
『大阪交響楽団 第16回東京公演【忘れられた作曲家たち】 ~魅力再発見・ピアノ協奏曲(2)』
指揮:児玉 宏
ピアノ:山本貴志・佐藤卓史
大阪交響楽団

 

曲目
ジュゼッペ・マルトゥッチ:夜想曲 変ト長調 作品70-1
マックス・ブルッフ:2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 変イ短調 作品88a
ヨハン・S.スヴェンセン:交響曲第2番 変ロ長調 作品15

 ブルッフは作曲家の名前は知っているけれど、曲名は知らない。マルトゥチとスヴェンセンは作曲家の名前も初めて知った。しかし、こういう未知の曲だからこそ期待するものがあって、聴きに行きました。

 演奏の前に、指揮者児玉氏のプレ・トークも行われた。大阪交響楽団が演奏機会の少ない曲を取り上げていることは知っていたけれど、その意図について話を聞くことができた。私は最初、曲についての解説がされるのかと思っていたのだけれど、「曲については公演パンフレットにありますので」ということでほとんど触れず、オーケストラが演奏する作品をどのような考えで選ぶか、という話が語られる。
 いわゆるポピュラーな作曲家や作品を否定しているのではないこと、聴く人に多様な選択肢から自ら選んで欲しい(新しい価値判断をしてほしい)という思いがあること、自分たちは素晴らしい音楽をと考えて演奏するが、聞いてみて面白くなければブーイングをしてもらっても構わない(それが自ら選んで聞いて感じた結果なのだから)など、興味深い話が色々と。

 もちろん演奏も素晴らしくて、いずれも「なぜこういう名曲がなかなか演奏されないのか」と思うような曲だった。楽曲の演奏については、その曲の良し悪しだけでなく、楽譜の版権や演奏権などの問題もあるようです。

 私は、今日本で演奏機会の多い作品、有名な演奏家・オーケストラのコンサートも好きだし、これからもコンサートも聴いていきたい。しかし、あまり保守的になってしまうのも、個人的にはつまらないと思う。今まで知らなかった新しい作曲家や作品にも、機会を見つけて触れていきたいと思う。それは19世紀以前の作品もそうだし、20世紀・21世紀の現代音楽の作品にしても。そんなことまで考えさせてくれるコンサートだった。

大阪交響楽団【公式WEBサイト】 : http://sym.jp/

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