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2014年7月 8日 (火)

2014年7月5日(土):全ファミ協会で遊んだゲーム(後編)

zenfami

 2014年7月5日(土)の全ファミ協会で遊んできたゲームをご報告します。

 全ファミ協会というのは、アナログゲーム(非電源系の、カードゲーム、ボードゲームなど)を遊ぶサークル。しかし、主催の方や参加者の方曰く「友達の家で遊ぶような感覚の会」。誰でも参加可能(詳細は一番下に書きます)。

(前編から続き)

●KOLEJKA(コレイカ:行列)

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 社会主義時代のポーランドを題材にしたゲーム。つくっているのも、ポーランドの公的な機関らしく、学校で授業の一環として遊ばれることもあるらしい。
 そういうゲームが面白いのか? 面白いんだな、これが。ただし、ゲームを遊ぶうちに虚しさとか悲しさとか切なさとか、どう考えてもボードゲームの感想とは思えない感情が沸き起こってくるので注意だ。鬱々とした気分の時は、遊ぶのに注意が必要かもしれないね。

 どういうゲームかと言うと、お店で商品を買うために、店の前にコマをおいて行列をつくる。そうした買った品物を集めて、指定の組み合わせを作るか、最も近い人が勝ち。ただし、品物が買えない。本当に買えない。
 店は5つあるのだが、1ラウンドに品物が配給されるのは最高でも三ヶ所。これはランダムで決まる。そして、配給される品物の個数は、1、2、3のいずれか(各1枚ずつ)。これもカードでランダムに決まる。そして、そうしたことが分かる前に、自分が欲しい商品の店に行列を作るのだっ! つまり、せっかく並んでもそもそも配給されなかったり、配給されても1個しか配給されなかったりする(つまり先頭に並んだ人しか買えない)。
 そして、商品配給後に特殊カードを使って、他人を列の後ろに追いやったり自分が列の前に出たり、行列の順番を正反対に並べ替えたりするので、油断がならない。ラウンドが終わる前にさっさと商品を買って帰るカードを使う方が良い場合も。
 手持ちの商品を使って物々交換ができるバザーもあるのだが、色々な制限があって思い通りに購入できない(そもそも手持ちの商品が余る場合が少ないんじゃないか)。

 ゲームとしては良くできているのですが、買っても負けても疲れる。その疲れがまた、充実感と言うよりは徒労感なんだよ。それがリアリティといえばリアリティ。でも、また遊びたくなる魅力がある。

●ラミーキューブ

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 4色の、数字の書かれた牌を、「同数で3色以上」か「同色で3つ以上連続」で出し、場に出た牌も並べ替えて、自分の牌を早くなくした人が勝ち。
 イビチャ・オシムさんが、日本代表監督時代もトランプでこのゲームをプレイしていたという。そう言われると、刻々と変わる状況にどう対応するかというゲームの特徴は、サッカーの試合を読む力にも通ずるものがある。まあ、サッカーだけではなく、ゲームの展開を読む力とスポーツの展開を読む力には通ずるものがあるのだと思う(よく分からんけれど。言ってみたかった)。
 勝負がついても、ついもう一度となる。このあたりの中毒性は麻雀にも近いのかも。私は麻雀分からないのでなんとも言えないですが。

●ロストレガシー(ゲームマーケット東京2014春配布版)

 カードは全部で16枚、手札は常に1枚(山札から引いて、手札とどちらかを残してどちらかを捨てる)というミニマルな構成なのですが、色々な展開があって飽きない。一ゲームがそれほど長引かないのも、とっつきやすくて良いですね。
 ちなみに今回遊んだのは、ゲームマーケット東京2014春で配布されたバージョンらしく、色々なボードゲームが取り入れられたバージョン。カードの効果も違うので、ゲームの感じもまた違う。

●ピーナッツ

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 ルーレットの上を、サイコロに沿ってぐるぐる回る。ルーレットなのでマスには数字が書いてあって、ラウンドごとに一番大きい数字に止まった人が他の人の数字との差額を、その人からもらえる。

 ただしこれだけだと完全に運なので、色々な要素が。
 あとから同じマスに止まった人がいると、元々止まっていた人は追い出される。
 マスはその数字のお金を払って買うことができる。自分のマスなら、ラウンド終了時にお金を払わなくていい。
 止まったマスの数字が小さい(このままでは多額の金を払うことになる)って時は、そのマスの所有者にお金を払ってサイコロを振りなおせる。

 こうしたルールと、結局運命を決めるのはサイコロという運からくるジレンマが絶妙で、どれだけ金を払って振りなおすか、ラウンド終了時に払う金と検討して、悩むことになる。「誰に払うか」も最後まで変わってくるしね。

 しかしこのゲーム、儲け始めた人が徐々に差を広げていくのが面白い。ちくしょー、金持ちが金持ちになっていくようにできているんだっ! 世の中そういう仕組みなんだっ! と思うと世知辛い。ついさっき遊んだ「行列」と、ゲームの雰囲気というか方向性は正反対だけれど世知辛さを感じさせる点で共通しているのが興味深い。

●たほいや

 国語辞典に載っている珍しい単語の意味をみんなで考えながら、偽の意味を考えて他の人をだますゲームです。知的なゲームでーす、超知的でーす(まったく知的に思えない表現)。
 このゲームについては、詳しくは下のサイトを参照されると良いと思います。非常によくまとまっています(自画自賛)。

木の葉燃朗の「たほいやと俺」 : http://konohamoero.web.fc2.com/tahoiya/index.html

本日の出題語
するばらん/にぬ/あるげだす/べねっと/つあて/たつかみ/びくん

 7人中4人が総取り。私も「あるげだす」で総取りしたんですけれどね。なんだかそれもかすむような展開。最後はベテランプレイヤーの方に屈する。しかしこう、いつも「たほいややります!」というと時間が合う限り参加して下さる方がいて、さらに新たにたほいやに興味を持って参加してくださる方がいて、あたしゃうれしいですわ。
 更にたほいやをプレイする方を増やす、「たほいや・もっと・革命」を起こしたいものです。Tahoiya Motto Revolution、略してT M Revolutionです。

 ところで、分かってるで、分かってる。最近俺がたほいや のレポートをあんまり書いていないと、みんなに思われていることを。レポートは順番に書きます! そして2013年の分がまとまったら、また冊子にします! 欲しい人がどのくらいいるか分からないけれど!


 全ファミ協会は、現在は原則毎月第1土曜日と+αの日程で、9:00-21:30、東京の大塚で行われている。参加費は、何時間いても200円。興味をお持ちの方は、詳細は下記で。

・[mixi] ゲームサークル「全ファミ協会」 http://mixi.jp/view_community.pl?id=5591226

・「全ファミ。」ブログ編(主催者の方のブログ) http://zenfami.blog91.fc2.com/

・facebook ゲームサークル「全ファミ協会」FB支部 https://www.facebook.com/groups/1452830118272572/

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