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2014年7月27日 (日)

ゲームソフトに残るもの

前回の続き

 前回は「バーチャルボーイが子守唄代わり」という話です(うそ)。

 テレビゲームって、昔は「ソフトにデータをセーブしていた」けれど、今は「本体のメモリや本体に接続する記憶媒体(SDカードとかメモリスティックとか)にセーブする」よね、って話。これは当たり前のように移行して行ったのだけれど、この間「ああ、かつてはソフトウェアにデータが保存されていたのだ」と感じる出来事が。

 中古のゲームソフトを、買ったのですよ。まあ、これはよくある話。RPGのデータが残っていて、主人公の名前が元の持ち主とかな。今のゲーム機のソフトだと、中古でもそういう経験はできないよね。ニンテンドーDSのソフトは前の持ち主が保存したまま売っていれば、データが残っているけれど。

 しかし、今回俺が買ったのはこれよ。下に挿してある方ね。

pocketcamera

 これ、「ポケットカメラ」という、ゲームボーイ用のモノクロカメラです。画像は粗いし、カメラ単体では撮影した画像をアウトプットする方法もないのですが(別売りのポケットプリンタで感熱紙にモノクロ印刷するとか、別のゲームボーイにセットしたポケットカメラに送るくらい)、安かったし遊びでと思って買う。

ポケットカメラ&ポケットプリンタ :
http://www.nintendo.co.jp/n02/dmg/hardware/pocket_c/index.html

 しかし、これは当然中古品。で、残っていたのよ。なにがって? 写真だよ!
 前の持ち主が撮影した写真のデータが残っていたのですよ。これはねえ、ちょっと複雑な気分。変な写真ではなく、たぶん小学生くらいの子が家族や友達を写したのであろう普通のスナップや、そこに落書き(そういう機能がある)をしたりした画像だし、解像度が粗いので鮮明じゃないのですが、これって古本屋で本を買ったら、前の持ち主が撮影した写真が挟まっていたみたいな話だからねえ。

 さっさと全部消してしまえば良いのですが、それもなんだかためらわれて、結局一回起動してそれっきり。

 中古ゲームだと、ゲームがデザインできる「ツクール系」ソフトで、前の持ち主が作ったゲームが入っている例がある、というのは聞いたことがあります。でも、それとも違うよなあ。ツクール系のゲームは、他人に見せることを前提としているだろうが、カメラはプライベートなものだからなあ。本当は、元の持ち主に返したいくらい。今となってはそれがなんらかの思い出になるのかもしれないしさ。

 ちなみに、ネットで検索していたら、中古の3DSに画像入りSDカードが残っていたなんていう話も見つける。嘘か本当か知らないけれど。とにもかくにも、売る前にSDカードは取り外しましょうね。

 あと、これは思いついたので書いておく。

 ゲーム機じゃなくて、携帯電話やスマートフォンでもいいのだけれど、カメラに残った画像をきっかけにしたホラー小説やホラー映画のアイデアは考えられるかもしれないね。鈴木光司『リング』みたいに、その画像を見ると呪われちゃって、しかも今ならネットで拡散しちゃうので、恐怖があっという間に広がる可能性が、って、そういう映画だったらすでにあるか、たぶん。

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