【書評】ここから広がる考え方:堀 公俊『ビジネス・フレームワーク』(日経文庫ビジュアル)
ここから広がる考え方
仕事上で活用できるフレームワーク(考え方の仕組み)69項目を取り上げ、関連する項目も含め約200種類を紹介する本。
新書サイズでコンパクトなので、仕事場に置いておいて、必要に応じて参照するのにいいと思う。特定のフレームワークについて調べるならインターネットでも良いかもしれませんが、考え方のヒントを探す場合はこうした本をめくってアイデアを得ることが有効。インターネットでは情報量が多すぎて絞りきれないので。
本の構成も、見開きの左側にフレームワークの説明が文書で書かれていて、右側が概念の図なので、把握しやすい。
また、関連する概念についても取り上げられており、そのフレームワークを考案した人物も紹介されている。参考文献も掲載されていて、更に掘り下げたい場合は別の資料・文献にあたることができるのもいい。先人への敬意が感じられて好感が持てるし、特定の考え方や方法を売り込むのではなく、読む人間があった方法を考えられる内容になっている。途中で何本かコラムが掲載されていて、その中に「ハンマーしかないとすべてが釘に見える」(p.122)という言葉があって、これがこの本の特徴を表しているのだろうと思う。
これまで私が書いた本の感想はこちらからどうぞ。
●木の葉燃朗の「続・本と音楽の日々」+「しゃべる帰り道ラジオ」: 書評
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