『DAME』じゃなくてよかった:雑誌『DIME』に載った話と、その裏話 #bungu #文具 #手帳 #techo _
●ある暑い夏の日
手帖の会の某氏から電話。
「もしもし」
「オ客様ノ、番号ハ、着信拒否ニ、設定、サレテオリマス」
「なんでよ(笑)」
「どうかしましたか?」
「木の葉ちゃん今週末暇?」
「うーん、暇っちゃあ、暇ですが」
「アイスごちそうするよ」
「何時に、どこへ伺えばよろしいでしょうか? あと、31でしょうか?」
「ああ、いいよ。31でも48でも130Rでも」
「いやったー」
こうして私は、都内某所へ向かったのであった。
※注:「手帖の会の某氏から電話」と「都内某所へ向かった」以外はすべて虚構です
●そして約束の某日
待ち合わせ場所へ指定されたビルの入口へ行くと、手帖の会の有志の方々が。
「あれ、みんなもアイス?」
「なに言ってるんですか木の葉さん、暑さでボケたの?」
「いや、彼がボケているのは元からだ」
不思議に思いながら手帖の会の某氏に挨拶。
「あ、そろいましたね。じゃあ行きましょうか」
「あの、アイス……」と言いかけてようやく気づく。
「……! さてはおぬし、謀ったな」
「ぬっふっふ。ものども、召し捕らえろ!」
麻袋に閉じこめられ、ビルの高層階に連れて行かれる私。
※注:待ち合わせ場所にいった以外、すべて虚構です
●こうして、雑誌『DIME』の取材を受けてきました
取材は最初、手帖の会でオフ会を行って、その様子をライターの方が取材する予定でしたが、
「それだと収拾がつかない可能性があるのでは? 収拾トレインでは?」
「Fun Fun we hit the step step ですか?」
「同じ風の中 We Know we love だと思います」
ということで(どういうことや)、オフ会をしつつ、個別のインタビューを受けつつという形式に。ライターさんや編集者の方は大変だったことと思いますが、我々はいつもの調子で。一応、取材にはなるべくテーマに沿ったお話をするように心がける。
※注:一部虚構です
●その夜の反省会
みんなで夕食を食べて、その後某氏と少しお酒を飲む。
「うおおーん(嘆いている)、ぼかぁ、あんなんで良かったんでしょうか」
そこまでのテンションの反動で急に不安になる俺。
「いや、良かったと思うよ」
「本当ですか? 話した内容がしょぼすぎて、こりゃ『DIME』向きじゃないなあ、どちらかというと『DAME(だめ)』だなあとか言われてないですかね」
「それが言いたかっただけかい」
「そうです」
「わっはっはー」
「わっはっはー」
「おにいさんラムネサワーついかー」
こうして週末の夜は楽しく更けていきました。
※注:ほぼ実話です
●ボツになることもなく無事掲載していただきました
最初は「取材したうちの何人かの掲載かも」との話もありましたが、めでたく取材した全員を少しずつ取り上げていただきました。「一人一人が小粒だから、まとめててんこ盛りにしてボリューム出しちゃえ」ということではないと思います。
ということで、9月16日発売の雑誌『DIME 2014年11月号』(小学館)に掲載されています。顔写真も掲載していただいています。名前は本名ですけれど。
ちなみに俺、前もそうでしたが、基本的に顔写真が出る時は「木の葉燃朗」ではなく本名でお願いしています。なぜなら、顔写真と「木の葉燃朗」の組み合わせで出ると、私の顔をご存じの方が写真を見て、「この、『木の葉燃朗』ってなんなのよ、このこの」となると困るので。万が一職場の人が見たりして、私の本名である「セザール・ロイド・カーペンターソン・Jr.」=「木の葉燃朗」ということが分かると、ちょっとだけ具合が悪い。私の本名はそんな名前じゃなかった気もするが。
まあ、私は手帳や文房具で飯を食っている人間ではないので、あまりでかでか載っていない、このくらいの方が悪目立ちしなくて良いですわ。
「ちなみに、『文房具で飯を食う』というのは?」
「それはね、広げた手帳にあつあつのご飯を乗せて、刻んだふせんをひとふり、それを鉛筆とペンをお箸に食べるという」
「そういうことじゃないでしょ」
あと、今気づきましたが、特集のタイトルが
「手帳はアナログに限る!」
だったんですね。良いですねこれ。
「サンマは目黒に限る!」
みたいな感じが良いです。あと、
「えっ手帳って普通アナログじゃん」
という疑問を差し挟む余地もない勢いも良いですね。
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