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2014年11月23日 (日)

「人生、なんとかなる」と言える経験と強さ:映画「100歳の華麗なる冒険」を見る

100sai_movie 11月8日(土)、映画「100歳の華麗なる冒険」(2013年スウェーデン。フェリックス・ハーングレン監督)を見る。

 題名通り、主人公は100歳のアラン。彼は100歳の誕生日のまさにその日、入居していた老人ホームの窓から脱出する。とはいえ、身寄りも行くあてもなく、とりあえずバスに乗り込むために立ち寄った旅行センターで、彼は偶然マフィアのものである大金を手に入れる。当然、マフィアの一味は金とアランを追いかけ、老人ホームから通報を受けた警察は「失踪した」アランを追いかける。
 そんなことはつゆ知らず、アランは様々な人と出会い、そこで語られる言葉や回想から、彼の波瀾万丈の人生が明らかになる。

 このアランの半生が面白くて。そこに表れるキーワードは「爆破」。知らない人はなんのことかさっぱりだと思いますが、とにかくキーワードは「爆破」。アランは幼くして、革命家だった父が処刑され、その後家計を支えた母も病気で、それぞれ亡くしている。そしてその頃から、彼は爆破に興味を持つようになり、様々な「実験」を繰り返していた。そのために、若い頃に数年間病院に入ったり、生涯独身となるきっかけとなる出来事が起こったりする。だがその後が更にすごい。第二次世界大戦から1980年代の冷戦まで、様々な国に関わっていく。フランコに始まり、トルーマン、スターリン、ゴルバチョフにレーガンまで、アランは実は接触していた。その爆破の技術をもって。
 主人公の人生が世界の歴史に関わるという意味では、名作「フォレスト・ガンプ」にも通ずるものがあるけれど、もっとブラックなユーモアがあって、もっとハチャメチャでスケールが大きい(これは方向性の違いであり、どちらが優れているかという話ではありません。私は「フォレスト・ガンプ」も大好きです)。

 そのアランの半生を見ると、100歳のアランに起こる数々の出来事も大したことはないように思える。アランは自分や周囲になにが起こっても(例えば追いかけて来たマフィアの一味が不慮の事故で死んでも)、特にあわてる様子もなく、なんとなくのんびりしている。そして母の遺言である「行動しなさい。人生なるようにしかならない」という言葉を口にするのだが、その言葉が不自然ではない。そのくらい、様々な経験をして、(本人に自覚はないのかもしれないが)強さを持っている。それは、彼を追いかける側の人間や、一緒に逃げることになる仲間との対比で更に印象的になる。

 偶然に偶然が重なったり、悪者が簡単にひどい目にあったりするのだが、この映画にはそういうフィクションとしての都合の良さもぴったりはまっているように思う。あまりあれこ考えずに楽しめる映画。

映画『100歳の華麗なる冒険』 :
http://www.100sai-movie.jp/

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