同時代の音楽を聴く、ということ:神保町・楽器カフェライブ(10月25日(土)・出演:Tokyo Common Sense・楠正省)を聴く
10月25日(土)、神保町の楽器カフェで行われたライブを聴きに行く。出演はTokyo Common Senseと楠正省というシンガーソングライター二人。Tokyo Common Senseこと松野恭平さんは、黒赤ちゃんというバンドで活動していた頃に偶然演奏を聴いて、そのポップと前衛がバランスよく混ざり合う音楽が興味深くて、ずっと聴いている。楠正省さんはTokyo Common Senseのサポートギターを務める一方で、ソロでも活動している。今回はそれぞれのソロを演奏し、もう一人がギターでサポートするという構成。
Tokyo Common Senseは知っている曲が多くて、変わらぬ良さがあったし、初めて聴いた楠正省さんも曲も歌詞もまっすぐな感じが良かった。Tokyo Common Senseが、サポートで機材を使ってギターからオルガンみたいな音を出していたのも不思議で興味深かったです。
最近、なかなかライブハウスに行く機会がなくなって、ここ一ヶ月くらいはホールのコンサートにも行っていなかったのだけれど、やはり素晴らしい演奏家の生演奏を聴くというのは、同時代を過ごす人間として非常に貴重だと実感する。
例えが伝わるか分からないけれど、私たちは今でもビートルズの演奏を録音で聴いたり、映像で見たりはできる。それはそれで非常に意味があることなのだけれど、でも若き日の四人が揃って演奏する様子を同じ場所で同じ時間に体験することは、同時代を生きた人にしかできない。それは逆に考えれば、今活動している様々なミュージシャンの音楽をライブで体験するのは、同じ時代を生きる自分たちにしかできないということ。
ということで、機会を見つけてこれからもコンサートを聴きに行こうと思います。
・Tokyo Common Sense official web site : http://www.tokyo-common-sense.com/
・楠正省 Official Blog : http://masaomikusu.syncl.jp/
会場の楽器カフェ、神保町のすずらん通り沿いに最近出来たようです。音楽の映像製作や教則DVDを製作している会社がイベントやライブのためのスペースとしてオープンしたようです。ビルの二階で、普通に窓がある(反響板や防音設備がない)場所なのですが、音は想像していたよりもずっといいです。PAなどの音響設備がいいのかな。
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