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2015年3月17日 (火)

【書評】死を考えることは人生を考えること:小坂俊史『月刊すてきな終活』

死を考えることは人生を考えること

月刊すてきな終活 (バンブーコミックス)小坂俊史『月刊すてきな終活』(竹書房)

 「終活」をテーマに、毎回主人公が変わるオムニバス形式の四コママンガ。いわゆる高齢者だけでなく、中学生や大学生など、それぞれにとっての終活が描かれる。
 テーマがテーマだけに考えさせられる部分も多いが、ギャグももちろん多く、全体の雰囲気が重くなり過ぎていない。この、シリアスとコメディのバランスは絶妙だと思う。「ハタチになりたい」と言い出す八十八歳のばあちゃんとか、自分の葬式をプロデュースしようとする演出家などは、いい意味で歳を取っても達観しない人間らしさがあって、親しみが持てる。
 一方で、無期懲役から出所した七十八歳の男性の回には、様々なことを考える。数十年を経て戻った社会で一番つらいことが、罪を償うべき相手の不在(関係者もみんなこの世にいない)であり、その中で残りの人生をどう生きていくかと向き合うことになる(それでも、この人の身元を引き取る年の離れた弟がいることは救いだったのだと思う)。最後の決意にはやや驚くが、これはこの人の人生だからこそ出てきたのだと思う。
 そして思うのは、色々な立場、年齢ごとに、自分の死について考えることは自分の人生を考えることなのだろうと。自分の人生についても、少し考えさせられた。


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