【書評】これが、「時代が求めた16bit」だ!:『メガドライブ大全 増補改訂版』
これが、「時代が求めた16bit」だ!
セガが1988年に発売したゲーム機「メガドライブ」の、国内で発売されたすべてのソフトを紹介する本。メガドライブには、「メガCD」や「スーパー32X」という拡張用の周辺機器もあったのですが、それらの対応ソフトもすべてカラー写真と文章で紹介されている。さらに、メガドライブのソフトを手がけた小玉理恵子、宮路洋一、内藤寛、中裕司というクリエイター各氏へのインタビューも掲載されている。
もとは2004年刊行。この本は「増補改訂版」として、メガドライブの設計資料(図面など)、メガドライブ本体を開発した石川雅美氏へのインタビューが追加されている。
これは、労作ですね。メガドライブとメガCDを持っていて、遊んだ身としては、色々なことを思い出す。それとともに、遊んでいないゲームの方が圧倒的に多いわけで(なにしろ全554本!)、未知のゲームについても知ることが出来る。
多少の扱いの差はあるが、基本的に1本あたり1/3ページまたは1/2ページを使って紹介されている。ゲームを紹介する文章にも、いい意味でクセ (思い入れと言っても良い)があって、この過剰な感じは、いかにもセガのゲームらしい雰囲気を感じます(読む方によって好き嫌いはあるかと思いますが)。
欲を言えば、資料としての価値を考えた時に索引が欲しかったけれど、それだけで相当な作業量になることを考えると、仕方ないかなと思います。ま た、インターネットでは、文章中に事実誤認や誤字脱字があるという指摘もあるので、この点も資料として使用する時は注意が必要かもしれません。
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