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2015年7月14日 (火)

【書評】しゃべれない人にも、しゃべりすぎてしまう人にも:吉田尚記『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』

しゃべれない人にも、しゃべりすぎてしまう人にも

なぜ、この人と話をすると楽になるのか吉田尚記『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』(2015年・太田出版)

 著者はニッポン放送のアナウンサー。ご本人曰く「コミュ障(コミュニケーション障害)」とのことですが、その著者が苦手だった人との会話をどうやって克服してきたかを語っている。ネット動画の生配信で話した内容をまとめたものとのこと。

 まず最初に書かれているのは、「コミュニケーションの目的はコミュニケーションである」(p.12)ということ。多くのビジネス書は、コミュニケーションで「相手を都合よく動かすのが目的のように語られます。でもそうじゃなくて、そのまえにコミュニケーションについて、人と話をする営み自体について、もっと考えることがある」(p.12)というのが著者の考え。
 そして、コミュニケーションはゲームと考え、「ゲームに参加しているプレーヤー全員が元気になる」(p.62)ことを目的とする。

 ではそのための技術とは? 「その基本はたったひとつ。人にしゃべらせる。これだけです」(p.66)。自分のことを無理にしゃべるのではなく、相手にしゃべってもらい、それを興味を持って聞くことがコミュニケーション。
 そのためには、相手に質問をする。そして、「相手に対して優位に立とうとしない」(p.119)。こうした点について、本の全体で細かく掘り下げていく。

 私も人見知りをする方なので、読んでいて色々なことに気付いた。自分がなにが苦手で、それを具体的にどう行動すると変わっていくか、ヒントになる。心構えとか意識のような、人によって捕らえ方が異なる部分ではなく、具体的な行動をアドバイスしてくれているので、まずは試してみるということができる。少なくとも、自分が質問して相手に話してもらうことをするようになってから、人との会話はずいぶん楽になった。

 あとは逆に、自分の話ばかりする人にも読んで欲しい。コミュニケーションが得意だと思っている人も、実は相手にどう思われているかに気付くかもしれない。


これまで私が書いた本の感想はこちらからどうぞ。

●木の葉燃朗の「続・本と音楽の日々」+「しゃべる帰り道ラジオ」: 書評
https://konohamoero.cocolog-nifty.com/blog/cat57961390/index.html
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