【感想】目指す夢の相互作用_Quro『恋する小惑星』
Quro『恋する小惑星(アステロイド) 1巻』
アニメ化されて知ったマンガ。アニメが面白いのでまずは1巻を読む。
高校の「地学部」が舞台。宇宙や天体に興味がある「天文部」と、石とか地形に興味がある「地質研究会」の二つが合併した部活。
この部員の女の子たちが、ほのぼのしたり意見をぶつけ合ったりして、日々を過ごしていく。
特徴的なのは、登場人物それぞれに目指したい夢があって、その夢がお互いにいい影響を与えるというところ。
最初の一年は、主人公の二人は小惑星を見つけたくて高校に入学し、部長は宇宙飛行士を目指す。地図に興味を持つ子もいる。副部長は自分のやりたいことに悩みながら、少しずつ自分の進む道を考えていく。それぞれが相手に刺激を受けるのが印象的。
そして、登場する知識はちゃんと調べられている。こうした点も、登場人物が目指す夢についての説得力がある。
もうひとつ、作品の中でちゃんと時間が経過するのも印象的。3年生の先輩は卒業していき、新入生が入ってくる。この形式だと、時間の経過に伴って様々なドラマを描けるけれど、延々続けることは出来ない。もしかしたら、「地学部」を舞台にして、登場人物を代替わりしていけるかもしれないけれど。
ただ個人的には、しっかり時間が経過して、いつかは終わりを迎える物語の描き方も大切かなと思う。
続きの巻も楽しみに読みます。
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