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2021年11月 6日 (土)

【感想】誰かのために作って、一緒に食べる:王嶋環『おるすばんごはん』

 王嶋環『おるすばんごはん』

主人公は、小学6年生の女の子、土井楓花。看護師のお母さんと2人暮らしで、お母さんは仕事が忙しく帰りが遅くなることもある。そんなお母さんのために楓花は晩ごはんを作るのだけれど、お母さんとの約束は「火を使わない」、「野菜を入れる」、「難しかったらお母さんに連絡する」というもの。

このうち、「火を使わない」は、料理をする者としては結構レパートリーが限られてくる印象がある。ホットプレートとか電子レンジを駆使するのです。
しかし、その状況でも楓花は様々な料理を覚えていく。そばでアドバイスしてくれるおばあちゃんの力を借りて。

はて、「お母さんと2人暮らし」だけれど「そばでアドバイスしてくれるおばあちゃん」とは? そう、おばあちゃんはなくなっているのだけれど、楓花にだけ見える、話ができる存在としてそばにいてくれる。

おばあちゃんの料理の作り方は、いい意味で適当なところもあって、それがいつも料理を作っていた人という感じがあって頼もしい。
そして、ホットプレートと電子レンジでも結構色々な料理が作れることが分かる。マグカップに生卵入れて、お湯を浸るくらいに入れてレンジで温めると温泉卵になるとか、勉強になる。

そして、料理って「誰のために作るか」って大事なんだなあと思う。正直、自分のために作って、一人で食べるのって、私はテンションが上がらない。それなら、総菜を買ってきたり、外食でもいいかなと思う。でも、誰かのために作って、一緒に食べるって楽しいと思う。そんなことを感じる

|おるすばんごはん - 株式会社ぶんか社:https://www.bunkasha.co.jp/book/b528432.html

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