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2022年2月 6日 (日)

【感想】キャラクターの思いと、キャストさんの思いと:舞台「アサルトリリィ Lost Memories」

|舞台「アサルトリリィ Lost Memories」|Stage|アサルトリリィ プロジェクトポータルサイト:
https://assaultlily-pj.com/stage/5/

「アサルトリリィ Lost Memories」、1月23日(日)にサンシャイン劇場で、1月30日(日)の大千秋楽を生配信で見る。

「アサルトリリィ」は、正体不明の怪物(ヒュージ)と戦う人類の物語。
ヒュージに対抗できる力を持つのは、マギと呼ばれる力を持った若い女性(リリィ)に限られて、彼女たちが希望になっている。
リリィは、日本各地にある学校(ガーデン)で育成を受けつつ、チーム(レギオン)を結成して戦いに臨む。というのが基本的な設定。

今回の舞台は、「League of Gardens」、「The Fateful Gift」から続く三部作の完結編。
名門ガーデン「百合ヶ丘女学院」のレギオン「一柳隊」を中心に、ともに戦うリリィを描く。

特に、戦いの中で心に傷を負っていた白井夢結が、自分を取り戻す内容となっていた。怪物と戦うという物語なので、リリィの生と死もテーマになる。仲間を失った喪失感を埋めることが出来るのは、仲間の存在なのだと。それが、長い時間をかけてじっくりと描かれていたのが印象的。

そして、物語が描かれるのに伴って、登場人物の成長や関係の深まりが見られたのも印象的だった。船田純という、実力は十分だけれど、それだけに双子の姉にしか心を開かない孤高のリリィがいる。でも彼女も、不器用ながら仲間を信頼するようになっていたのが印象的だった。特に生中継だと表情のアップも見られるので、ずいぶん表情が柔らかくなったなあと、そんなことを感じた。

こどものように自由奔放にヒュージと戦う佐々木藍が、敵側にいながら自分を守ってくれた戸田・エウラリア・琴陽と話を、今度は自分たちが助けたいと訴える部分も印象的。

戦いは終わらないのだけれど、ひとつの区切りにたどり着いたことには充実感を感じた。

そして、これは舞台の内容とは関わらないかもしれないけれど、今回の舞台はキャストさんの体調不良やケガにより、何人かの役はアンダーキャストさんの代役となった。
たぶん、これだけ役が多い舞台だと、すべての役にアンダーキャストがいるのではなくて、稽古中に参加できない役者さんの代わりを務め、アクシデントがあったらその人の代役として出演する、という形なのだと思う。
だから、代役はそうとう大変で、プレッシャーもあったはずで、そうした代役の役者さんと芝居をするのはキャストさんも大変だったはず。その中で、全員が精いっぱい演じ切っていて、ストーリーとともにキャストさんスタッフさん含めて舞台を作る人たちの思いにも感動。全員で一丸となって舞台に挑む様子が、ヒュージと戦うリリィたちの姿と重なって見えて後半は涙が止まらなくなってしまった。

23日昼の部最後のあいさつで、担当した岩田陽葵さんが言葉に詰まって、遠野ひかるさんも聴きながら感極まって、それだけの思いを背負っているのだろうし、舞台はアンダーキャストもスタッフも含めてみんなの結束で作るもの、という思いを感じたなあ。

千秋楽でラストでしっかりあいさつした赤尾ひかるさんのことは、6年くらい前から見ているから感慨深い。役者さんひとりひとりを愛称で呼んで、千秋楽には出演できなかった役者さんの名前を呼んで感極まって、それを両隣りにいた夏吉さんと岩田さんが背中をさすったのも、みんなの心のつながりがあったなあ。客席と一緒に記念撮影をする時に、「お客さんのペンライト、赤にしてもらいたい」としっかり主張した遠野さんにも感動。怪我で途中降板となった紡木吏佐さん演じる安藤鶴紗のイメージカラーなので。遠野さんと紡木さんは、同じ事務所に同時に入所した同期なので、絆が強いんだなあ。

舞台は色々なことがあるけれど、それでも生のお芝居をリアルタイムで経験するというのは、色々なことを感じられるのだと思った。

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