カテゴリー「●書評」の31件の記事

2026年4月14日 (火)

【感想】塩崎剛三『199Xのウッドボール通信』:「現場と経営」というものについて考えさせられる。

見出し画像

塩崎剛三『199Xのウッドボール通信』(SBクリエイティブ)

https://www.sbcr.jp/product/4815638085/

塩崎さんはもともと『ファミコン通信』の編集長を務められていた方。アスキーでゲームのプロデュースなどもされていた。その当時の出来事、思い出を綴った本。
この本の前に『198Xのファミコン狂騒曲』が出ている。これは、著者がアスキーに入社して、『ログイン』の編集部に配属になり、『ファミコン通信』を作るところから、軌道に乗っていって、という様子を記録したもの。

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2026年4月 2日 (木)

【感想】鹿子木灯『のら旅。 好きある所に道はある 03』:フィクションと実体験の絶妙なブレンド #のら旅

鹿子木灯『のら旅。 好きある所に道はある 03』
https://comiccune.jp/comics/noratabi/322511000430.html

主人公は九州の熊本県在住のマンガ家。車を自分で運転して、熊本を始め九州各地を旅をして、そこで見つけたものとか、食べたものとか、出会った人とかについて描くマンガ。
主人公と著者の方は重なるところもあるのかなと思いますが、エッセイマンガということではなくて、脚色をした物語になっています。

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2026年4月 1日 (水)

◆瀬戸口みづき『めんつゆひとり飯』:めんつゆの可能性

めんつゆひとり飯 - 瀬戸口みづき | 竹コミ!
https://takecomic.jp/series/1ae5e52f85c76

刊行されている単行本の途中まで読んでいるマンガです。基本的に一話完結だし、テーマが面白いので紹介します。

タイトルどおりの作品で。主人公は会社員で、基本的には自炊をちゃんとする人なんです。自炊する人なんですけど、味付けが基本めんつゆという。

そのバリエーションが豊富で、めんつゆってすごいなって感じます。私自身も、めんつゆはやっぱり便利なので、いろいろ料理に使ったりしますけれど、ここまであるのかっていうのをすごく感じる漫画です。
読んでいるとお腹が好きます。チーズを漬けて味を染み込ませるみたいなことができるとか、結構発見があります。

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2026年3月31日 (火)

【感想】小坂俊史『まどいのよそじー惑いの四十路ー』:40歳という年齢のおかしみとかなしみの絶妙さ

小坂俊史『まどいのよそじー惑いの四十路ー』
https://www.shogakukan.co.jp/books/volume/44460

四十にして迷わず、という言葉があり、これが40歳を不惑と呼ぶ語源です。
本来、40歳というのは自分の道を進んでいく年齢だということなんですけど、でも、40歳といっても結構いろいろ迷いますよね。
そうした人々を描いたのがこのマンガ。

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2024年5月20日 (月)

【感想】人への思いと、経営者としての結果の両立:丹道夫『「富士そば」は、なぜアルバイトにボーナスを出すのか』 #富士そば

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丹道夫『「富士そば」は、なぜアルバイトにボーナスを出すのか』– 集英社新書(2017年)
https://shinsho.shueisha.co.jp/kikan/0908-b/

富士そばは、東京都を中心に関東地方に店舗を構えるそば屋のチェーン店。
お店は駅前の、絶妙に目立つ場所にあって、ほぼ24時間営業。
私は昼時の混んでいる時期は避けてご飯を食べに行くのだけれど、そうすると落ち着いた雰囲気があって、ゆっくりと食事ができる。

この本は、富士そばを創業した方が、店や会社を経営する上で考えていることをまとめた本。
富士そばに行くと、特徴的だなと思うことが色々ある。この本を読むと、その理由が分かって興味深い。

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2023年9月 8日 (金)

【感想】いしいひさいち『花の雨が降る ROCAエピソード集 eBook』

※画像のリンクはAmazonアソシエイトになっています。

|Amazon.co.jp: 花の雨が降る ROCAエピソード集 eBook : いしいひさいち: 本: https://www.amazon.co.jp/dp/B0CH4YYPLP

 

一気に読んだ。ポルトガルの民謡のファドの歌手をめざし、歌手になっていく吉川ロカちゃんと、彼女を陰で支える、生まれながらグレーな社会で生きる同級生の美乃さんの物語を描いた『ROCA』のプラスアルファのエピソード。

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2021年11月 7日 (日)

【感想】大団円!:カツヲ『ひとりぼっちの○○生活 8』

カツヲ『ひとりぼっちの○○生活 8』

極度の人見知りである中学生、人里ぼっち(ひとり・ぼっち)が、幼なじみとの約束で、クラス全員と友達になることを目指すマンガ。この巻で完結。

ぼっちは、人と接するのが苦手で、中学受験でも怖くて面接に行けず、幼なじみのかいと別の学校に進むことになった。その中学生活を描く。
この作品は作中の時間が進むので、ぼっちとクラスメートたちも、1年生から進級していく。序盤はぼっちの極度の人見知りが笑いを誘うコメディだったのだけれど、そこから徐々に友達を増やしていく。それにつれて、作品の雰囲気も少しずつ変わっていく。人見知りで人としゃべるのは苦手だけれど、優しくて頭のいいぼっちは、ぼっちが思っている以上にまわりのみんなから好かれている。だから、彼女は少しずつ受け入れられていく。

そして、最終巻では「受験」と「卒業」が待っている。ぼっちは、面接のある推薦入試に挑戦する。ぼっちと最初に友達になった砂尾なこは、転校の多い生活を送っていたが、ぼっちたちと同じ高校に通うため、自分の学力よりも高い学校にチャレンジする。

【以下、ネタバレを含みます】

 

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2021年11月 6日 (土)

【感想】誰かのために作って、一緒に食べる:王嶋環『おるすばんごはん』

 王嶋環『おるすばんごはん』

主人公は、小学6年生の女の子、土井楓花。看護師のお母さんと2人暮らしで、お母さんは仕事が忙しく帰りが遅くなることもある。そんなお母さんのために楓花は晩ごはんを作るのだけれど、お母さんとの約束は「火を使わない」、「野菜を入れる」、「難しかったらお母さんに連絡する」というもの。

このうち、「火を使わない」は、料理をする者としては結構レパートリーが限られてくる印象がある。ホットプレートとか電子レンジを駆使するのです。
しかし、その状況でも楓花は様々な料理を覚えていく。そばでアドバイスしてくれるおばあちゃんの力を借りて。

はて、「お母さんと2人暮らし」だけれど「そばでアドバイスしてくれるおばあちゃん」とは? そう、おばあちゃんはなくなっているのだけれど、楓花にだけ見える、話ができる存在としてそばにいてくれる。

おばあちゃんの料理の作り方は、いい意味で適当なところもあって、それがいつも料理を作っていた人という感じがあって頼もしい。
そして、ホットプレートと電子レンジでも結構色々な料理が作れることが分かる。マグカップに生卵入れて、お湯を浸るくらいに入れてレンジで温めると温泉卵になるとか、勉強になる。

そして、料理って「誰のために作るか」って大事なんだなあと思う。正直、自分のために作って、一人で食べるのって、私はテンションが上がらない。それなら、総菜を買ってきたり、外食でもいいかなと思う。でも、誰かのために作って、一緒に食べるって楽しいと思う。そんなことを感じる

|おるすばんごはん - 株式会社ぶんか社:https://www.bunkasha.co.jp/book/b528432.html

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2020年4月28日 (火)

【感想】釣りとかわいさとシリアスさと_うちのまいこ『スローループ1』

 うちのまいこ『スローループ 1』 (MANGA TIME KR COMICS KIRARA MENU)

2020年の1月~2月に行われた「ドキドキ★ビジュアル★展覧会2020」で展示を見て印象に残った作品。未アニメ化作品で唯一展示されていて、特に気になった。

高校生の女の子二人を中心にした、釣りとアウトドアのマンガ。

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2020年4月27日 (月)

◆町田粥『マキとマミ 上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話』感想|オタクあるあるに笑い、オタクの愛に泣く

 町田 粥『マキとマミ 上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話』 

twitterで作者の方のつぶやきを偶然目にして知ったマンガ。

タイトルがすべてを物語っていて、興味を惹かれて読む。面白かった。

主人公は、かつての人気作で、今は新作開発が止まっている乙女ゲーム『どき☆ジェネ』が好きなオタク、マミさん。
彼女はある日、仕事のできる上司マキさんに呼び出される。仕事のことで怒られると思いきや、実は彼女も同じゲームの有名古参オタクだった!

こうして、二人、そしてマキさんの弟とその友人の、社会人オタクの様々な生活と日々が描かれる。

これがまあ共感できる話が多くて。好きているジャンルは違えど、好きなものを好きな気持ちは同じで、それを広めたい気持ちはオタクに共通するのだろうと。

10年前と今で、使われるネットのツールの違いとか(昔はみんな個人サイトを作っていたとかね!)、舞台を見に行くと、最初にグッズを買っていても、ステージを見て感動してさらにグッズを買うとか(「おひねりの発想も根源はそんなところからなんだろう」(p.77)という指摘も)、「分かる!」と思う話題が色々と。

応援する会社の株主になるとか、動きがなかったコンテンツに新しい展開があることは必ずしも良いことではくて、「え、それ?」と思うとか、このあたりは社会人ならではだし、それなりに長くオタクやってる人ならではの感覚だと思う。

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