ゴールデンウィークに行われるクラシックの音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」。東京は5月3日(土・祝)~5日(月・祝)開催です。5月3日に聴いたコンサートの感想を簡単に(後日加筆修正し、写真なども追加してwebサイトに掲載予定です)。
・ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」2014 「10回記念 祝祭の日 Jours de F?tes」
http://www.lfj.jp/lfj_2014/
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今年も朝一番は好田タクトさん
今年もラ・フォル・ジュルネの期間中、朝9時から東京国際フォーラムガラス棟地下では、好田タクトさんのパフォーマンスが行われます。好田タクトさんは、指揮者の物真似が持ちネタの芸人さん。
今日も、サイモン・ラトル、チェリビダッケ、朝比奈隆など、古今東西の指揮者を。普段あまり披露しないというカルロス・クライバーも。結構マニアックなネタでも反応があるのが、クラシックの音楽祭の客席という感じ。
あとは、「指揮者ラジオ体操」というのがありまして。ラジオ体操第一にあわせて、様々な指揮者の物真似をメドレー形式で披露する。カラヤン、小澤征爾、小林研一郎、下野竜也、佐渡裕などなど、比較的日本の指揮者の真似が多い。ラジオ体操の動きと指揮者の動きの両方のパロディになっているのが面白くて、さらに、物真似をしながらの話芸がまたいい。
今年は、昼間トークを行うステージでのパフォーマンスということもあって、音響などもいいし、客席(座席)もあるし、朝早いコンサートを聴きに来る人はタクトさんのパフォーマンスも見ることをおすすめ。
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161 G409 10:30-11:20
久保田巧(ヴァイオリン)
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004
今年最初の有料公演は、久保田巧さん独奏のバッハ。パルティータ第3番は明るさがあり、第2番は悲しさを感じさせる。だが、どちらも美しい。やっぱり、私はバッハのつくった曲は改めて好きだと感じる。
このコンサートの会場は、通常は会議室として使われる。ということでコンサート専用ではないのだが、客席150ですぐ近くで聴くことができる。そうしたこともあって、また違った趣があるし、良い意味での緊張感もある。
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132 ホールB5 12:45-13:30
びわ湖ホール声楽アンサンブル
本山秀毅(指揮)
稲垣聡(ピアノ)
ヨハン・シュトラウス2世:トリッチ・トラッチ・ポルカ
ドヴォルザーク:ジプシーの歌 op.55 より
スメタナ:モルダウ・メドレー
ブラームス:ジプシーの歌 op.103
ヨハン・シュトラウス2世:美しき青きドナウ
びわ湖ホール所属の声楽アンサンブル。公立のホール所属としては、日本では珍しいようです。びわ湖のラ・フォル・ジュルネのテーマがウィーンとプラハだったこともあって、両都市ゆかりの作曲家による声楽曲。
「トリッチ・トラッチ・ポルカ」に日本語歌詞がついた一曲目から楽しい。「トリッチ・トラッチ」って、当時のゴシップ雑誌の名前なんだね。他にもドヴォルザーク「わが母の教えたまいし歌」や、スメタナ「モルダウ」、そして「美しく青きドナウ」(日本語歌詞)と、有名曲を歌う一方、ブラームス「ジプシーの歌」などは、こういう曲があったことは初めて知った。全11曲すべてが2拍子というのも珍しい。
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